【あの日から15年】東日本大震災が企業防災に残した教訓

【お役立ち情報】

こんにちは。レジリエンスラボの岡部です。

毎年3月11日になると、日本中があの日を思い出します。
2011年に発生した東日本大震災は、死者・行方不明者2万人以上という未曾有の被害をもたらしました。しかし、この震災は人命だけでなく、日本の企業活動にも大きな影響を与えました。

特に注目されたのが、企業の防災対策とBCP(事業継続計画)です。 

震災で浮き彫りになった企業の弱点

震災当時、多くの企業が操業停止やサプライチェーンの断絶に直面しました。
設備被害だけでなく、交通網の麻痺、電力不足、部品供給の停止などが重なり、全国の企業活動に影響が広がりました。

一方で、事前にBCPを策定していた企業では、復旧が早い傾向が確認されています。
上場企業を対象にした研究では、BCPを策定していた企業は、そうでない企業よりも平均復旧期間が短いことが示されています。 

つまり、災害は避けられなくても、
「どれだけ早く事業を再開できるか」は準備で変わるということです。

 

震災後、BCPへの取り組みはどう変わったか

震災は企業の意識を大きく変えました。

調査によると、

  • 震災前:BCP実施企業 41.1%
  • 震災後:BCP実施企業 53.2%

と、震災をきっかけにBCPへの取り組みが大きく増加しました。 

さらに近年の調査では、

  • BCP策定済み企業:43.5%
  • 策定中を含めると約65%

となり、多くの企業が事業継続対策を進めていることがわかっています。 

また、震災直後と比べて、BCPが実際に機能した企業の割合は約1.7倍に増加しています。 

これは、企業が経験から学び、対策を改善してきた結果と言えます。

 

それでもBCPはまだ十分とは言えない

しかし課題も残っています。

特に中小企業では、

  • 人員不足
  • ノウハウ不足
  • コストの問題

などにより、BCPの策定や運用が進まないケースも少なくありません。

調査でも、従業員99人以下の企業ではBCP策定率が約4割にとどまるという結果が出ています。 

日本では今後も、

  • 南海トラフ巨大地震
  • 首都直下地震
  • 大規模台風や豪雨

などのリスクが指摘されています。

企業にとってBCPは、単なる防災計画ではなく、企業の存続を左右する経営戦略と言えるでしょう。

 

3月11日に考えたい「企業の備え」

災害はいつ起きるかわかりません。
しかし、準備をしている企業と、していない企業では、その後の結果が大きく変わります。

東日本大震災から学べる最大の教訓は、

「事業を止めない準備が、企業を守る」

ということです。

3月11日は、被災された方々に思いを寄せる日であると同時に、
企業としての防災・BCPを見直す日でもあります。

今一度、自社の備えを、私たちレジリエンスラボと共に確認してみませんか。

 

 

参照:
土木学会論文「東日本大震災における上場企業の被害特性とBCPによる復旧効果」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000041144.html?utm_source=chatgpt.com

NTTデータ経営研究所「東日本大震災発生後の企業の事業継続に係る意識調査」 
https://it.impress.co.jp/articles/-/10072?utm_source=chatgpt.com

MM総研 / IT Leaders「震災前後のDR・BCP実施状況」 
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejsp/68/1/68_25/_article/-char/ja/?utm_source=chatgpt.com

 

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